高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)は危険というのはウソ
ネットでよくラウレス硫酸Na(ナトリウム)を悪者にした記事を見かけますが、
鵜呑みにしてはいけません。
主に以下の3つがラウレス硫酸Naが悪いという理由のようですが、
どれも偏った意見です。
【1】タンパク変性を起こすから危険である
【2】経皮毒の危険性
【3】発がん性リスクがある
それでは、これらが偏った意見である理由を説明していきます。
タンパク変性を起こすから危険?
ラウレス硫酸Naを悪者にする記事では、
タンパク変性を起こすから悪いと書いてある事が多いですが、
ラウレス硫酸Naに限らず、石鹸系やアミノ酸系など
全ての界面活性剤でタンパク変性は起きます。
ある実験では刺激が最も少ないとされる石鹸系界面活性剤の方が
ラウレス硫酸Naをよりも激しく変性したそうです。
アミノ酸系シャンプーや石鹸系シャンプー、
又はそれ以外の天然成分をうたったシャンプーなどを売りたいがために、
自社の製品でもタンパク変性が起きることには一切触れず、
まるでラウレス硫酸Naのみが
タンパク変性を起こすように書いてある記事を見ると
気持ち悪くなってきます。
つまり全てのシャンプーには、
残留するとタンパク変性のリスクがあるという事になりますが、
しっかりと洗い流すことによりリスクを最小限に減らすことが出来ます。
リスクを完全に無くしたいという方は、
「お湯シャンプー」という選択肢も出てくるわけですが、
これは皮脂や汚れなどが残る可能性は否めませんので、
これはこれで頭皮に悪影響を及ぼす危険性があります。
つまり、どんな方法や商品でも向いている人と向かない人が出てきますので、
重要なのは、あなたが求めていることを明確にして、
それに沿った方法や商品を選ぶということです。
経皮毒の危険性
経皮毒というのは、
皮膚から化学物質の有害物質が吸収されて
悪影響を及ぼす危険性があるという説です。
※ちなみに「経皮毒」という言葉は医学用語には存在しません。
これは正直、可能性があるかもしれませんし、無いかもしれません。
ただ、もしも悪影響を及ぼすと仮定した場合、
先程と同様に化学物質全てに危険性があると言うのが公平な意見でしょう。
発がん性リスクについて
発がん性リスクに関しても全く同じ理屈なので、説明は割愛させていただきます。
まとめ
そろそろまとめさせていただきますが、
高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)は危険というのは
洗浄力の高い界面活性剤による刺激が適さない人に対しては
確かに言える事でしょう。
しかし、
高い洗浄力を持つ界面活性剤が向いている髪質や頭皮も存在します。
そして、よく引き合いに出されるアミノ酸系シャンプーに関しても
向く人向かない人がいます。
つまり、高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)は危険というのは、
偏った意見としか言いようがありません。
シャンプーなどを選ぶ時には、
それぞれのメリットとデメリットを把握して、
あなたに合ったものを選択することが重要なのです。