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カラーの色が抜ける原因「残留アルカリ」とは?

 

カラーの色が抜けてしまう原因は
髪の毛が傷んでしまってキューティクルが開き、
その開いた隙間から色素が流出してしまうからなのですが、
何故傷むのかという理由について
世間ではあまり知られていない事があります。

 

それは残留アルカリによる傷みについてです。

※残留アルカリというのは
カラー剤の成分のひとつであるアルカリ剤が残ったものです。

 

よくシャンプーの仕方が悪いから傷むとか、
ドライヤーのかけ方が悪いからと言われているのですが、
実はカラーによる傷みの最も大きな原因は、
残留アルカリがいつまでも髪に滞在して、
長い間髪の毛のpHをアルカリに傾かせているから
といっても過言ではないのです。

 

pHが酸性の場合はキューティクルは引き締まり、
アルカリ性だと緩む傾向にあるので、
長い間アルカリ性に傾いてしまうと、
緩んだ隙間から毛髪成分が流出し続けてしって髪は傷んでしまうのです。

 

ちなみに酸性が強すぎるのも収斂し過ぎてよろしくありません。
弱酸性シャンプーなどが主流になっているのはこのためですね。

 

じゃあアルカリ剤を使わなければよい?!

 

「じゃあ、アルカリ剤を入れなければいいのでは?」
と思うかもしれませんね。

 

実は既にアルカリ剤を入れないカラー剤が色々と開発されているのですが、
現在のところ「綺麗な色」や「かわいい色」などを楽しみたい場合は
アルカり剤に勝る成分は見つかっていないのです。

 

色というのは「色味」「明度」「彩度」をコントロールして作るのですが、
これらを最も自在にコントロール出来るのは
アルカリ剤を使ったカラー剤なのです。

 

ということで、以下にてアルカリ剤を使ったカラー剤で髪が染まり、
そして抜けていくメカニズムを図解で分かり易く解説します。

 

せっかく染めたカラーリングが落ちていく流れ

 

アルカリ剤を使ったカラー剤の成分は大体以下のような感じです。
カラーの色が抜ける原因「残留アルカリ」とは?

 

 

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健康な髪の毛は
図1のようにキューティクルが閉じていて、
毛髪の成分も詰まっています。

 

 

 

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カラー剤を塗布すると
アルカリ剤の働きでキューティクルが開き、
髪の内部にカラー剤が浸透していきます。

 

 

 

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化学反応で染料が発色し、
同時に複数の染料がひとつになって大きくなり、
髪の外に抜けにくくなります。

 

この時、髪の内部にアルカリ剤が残り、
これはシャンプーでも簡単には洗い流せません。

 

 

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毛髪内部に残ったアルカリが髪を膨潤し続けたり、キューティクルを開き続けたりしてダメージを進行させ、せっかく入れた染料が抜け出てしまいます。

 

 

以上が残留アルカリによる髪のダメージによって、
せっかく入れた色が流出してしまう流れでです。

 

 

じゃあどうすれば良いのかは以下をご覧ください。
カラーの色を長持ちさせたい