出来るだけ髪を傷めないアイロン・コテの使い方
ここでは出来るだけ髪を傷めないで
アイロン・コテを使って仕上げる方法をご紹介しております。
出来るだけ髪をいためないで仕上げるコツは以下の5つです!
【1】 シャンプーして乾かす
【2】 アイロンやコテの温度は140度
【3】 ブロッキングする
【4】 素早く仕上げる(3~4秒)
【5】 冷ます
【1】 シャンプーして乾かす
アイロンやコテで綺麗にヘアスタイルを仕上げるためには、
作業に入る前にシャンプーをして、(時間がない場合は濡らすだけでもOK)
その後ドライヤーで適度に乾かすのがベストです。
要チェック!
よくネットで「アイロンやコテを始める前はシッカリ乾かしましょう」
と書いてある事が多いですが、乾かし過ぎてしまうと、
その行為自体がオーバードライといってダメージの原因となってしまいます。
また、オーバードライの状態だとアイロンやコテをあてても形が作りにくいので、何度もアイロンやコテをあてて更に傷んでしまいます。
ただ、こう言ってしまうと
少し湿らせた状態でアイロンやコテをかけた方が良いと思われがちですが、
決してそうではありません。
言葉で表すのは難しいのですが、
よーく乾かしつつ、パサパサになるのはNGという意味です。
※アイロンをあてて「ジュッ」と音がしてしまう場合は
明らかに水分が残り過ぎなので、もっと乾かしましょう。
【ローションやオイルは付けた方がよい?】
ここでローションやオイルについて説明しておきます。
アイロンをする前のローションやオイルには、「形をキープさせるためのもの」や「熱から髪を守るためのもの」「ツヤを出すためのもの」などがあります。
「熱から髪を守るためのもの」に関しては付けた方が良いですが、付けたら必ず乾かしてからアイロン作業に入りましょう。
また、形をキープさせるものやツヤを出すものは、お好みで付けても問題ありませんが、やはり必ず乾かしてから作業に入るようにしてください。
【2】 アイロンやコテの温度は140度
髪の成分であるタンパク質は、
約60℃の熱でタンパク変性を起こしてしまいます。
(髪が傷んでしまうということです。)
それなら60度以下の温度に設定すればよいのでは?
と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
確かに低い温度の方が髪はいたみませんが、
それだと形を作りにくくなってしまうので
何度もアイロンやコテを髪にあててしまい、
結局高い温度で仕上げる以上に髪を傷めてしまう恐れがあります。
ですので、この後説明するように140度の熱で素早く仕上げれば、
実際に髪に伝わる温度は低くなるので、
ツヤを出して形を作りつつ最小限のダメージで済むのです。
※例えば中華料理で野菜を炒める時みたいに、
高温で表面を焼いて中は生みたいなイメージです。
素人が素早く作業するなんて無理だよと思うかもしれませんが、
この後コツをお伝えしますのでご安心ください。
大事なことなので、もう一度繰り返しますが、
少し高めの温度(140度)で素早く仕上げるという事こそが、
ツヤを出して形を作りつつ、それでいて毛髪内部を傷めないようにするために
非常に重要な事なのです。
【3】 ブロッキングする
さて、素早く仕上げるコツですが、それはブロッキングすることです。
ブロッキングというのは、幾つかのブロックに分けて
クリップなどで止めておくことを指すのですが、
アイロンやコテの場合、サイドは上下2つ~3つ、バックは左右に分けて、
それぞれ3つから5つくらいに分けておきましょう。
※毛量により調節するのですが、詳しくは後程解説します。
もしもブロッキングしないで
一度に多くの髪にアイロンやコテをかけると、
毛束の中の方まで熱が届くのに時間が
かかってしまいます。
すると、
アイロンやコテに直接触れている表面の部分が
必要以上に熱せられてしまい、あっという間に
傷みが進行してしまいますのでブロッキングは必須です!
【4】 素早く仕上げる(3~4秒)
140度に設定したアイロンやコテが髪に触れてもよい時間は
3~4秒と考えておきましょう。
それでも形が出来ないという場合は、
もっとブロッキングを細かくしましょう。
ブロッキングの項で、毛量によりブロッキングの時分け取る量を調節するとお伝えしましたが、要するに3~4秒で形が付く量に分け取るという事です。
多毛で、しかも毛量を減らしていない場合などは、
相当細かく分け取ることになります。
【5】 冷ます
アイロンやコテをあてた直後は、
そのままの状態(手でほぐさない状態)でしばらく冷ました方が持ちがよいです。
ドライヤーの冷風を当てるのもよいですね。
但し、自然なくせ毛風に仕上げたいなどのコンセプトが有る場合は、
あえて冷まさずにすぐほぐす場合もあります。