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弱酸性シャンプーは髪や頭皮に優しいという情報はウソです

 

弱酸性シャンプーは身体と同じpHなので髪や頭皮に優しいと言われていますが、
一概にそうとも言えません。

 

なぜなら多くの弱酸性シャンプーには
洗浄力の高い界面活性剤が配合されているからです。

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誤解していただきたくないのですが、
これは界面活性剤が悪いということではありません。

 

pHによって合う合わないがあるように、
界面活性剤の種類でも合う合わないがあります。

 

つまり当サイトで何度もお伝えしているように
あなたにピッタリのシャンプーやトリートメントは、
あなたの髪質や頭皮に状態を考慮して決める必要があるという事です。

 

巷の情報というのは、
自社の製品を良く見せるための情報だったりしますので、
鵜呑みにしてはいけませんという事を覚えておいていただきたいと思います。

界面活性剤の種類

 

先程の説明で「界面活性剤」という言葉が出てきましたが、
これは汚れを落とす成分と考えてください。

 

シャンプーに使われている界面活性剤は幾つかありますが、
以下の3種類がシャンプーでよく使われています。

 

  • 石鹸系
  • アミノ酸系
  • 高級アルコール系

 

石鹸系が最も刺激が少なく、
続いてアミノ酸系、高級アルコール系の順に刺激が強くなります。

 

但し、石鹸系が優しいというのは界面活性剤の観点から見た時の話であり、
pHはアルカリ性なので洗浄力が高く、
この洗浄力の刺激が頭皮に合わないという方もいます。

 

対して弱酸性シャンプーは、
pHの観点から見ると身体と同じなので刺激が少ないと言えますが、
酸性の状態では洗浄力が落ちるので、
その分界面活性剤の洗浄力で補うという発想なのですが、
この界面活性剤が合わないという方もいます。

 

つまり、CMなどでうたっている
「弱酸性シャンプーは髪や頭皮に優しい」というのはアテにならず
pHに加えて界面活性剤の事も考慮しなければいけないのです。

 

また、それら以外の成分もシャンプーには多く含まれていますので、
シャンプーに求めることをしっかりと決めておかないと
いつまで経っても理想のシャンプーやトリートメントには
巡り合えないでしょう。

「肌に優しい」とはどういう事か?

 

先程から「肌に優しい」という言葉を使っていますが、
そもそも優しいというのはどういう事なのでしょうか?

 

刺激が少なければ優しいという使い方もあるかもしれませんが、
肌にとって良いものを優しいと考えた場合、
逆に刺激を与えた方が肌に良い(優しい)という考え方もあります。

 

例えば弱アルカリ性の石けん系シャンプーなどを使うと
頭皮はアルカリ性に傾きますが、
しばらくすると本来の肌のpH(弱酸性)に戻っていきます。

 

この回復力を養うことが肌に良い(優しい)という考え方ですね。

 

つまり刺激を少なくして肌を甘やかすことが「優しい」ではなく、
「程よく鍛える事が優しい」という考え方です。

なぜ色々な考え方があるのか?

 

さて、今説明したように、
どんなシャンプーが優しいのかだけでも色々な考え方が存在します。

 

これは何故かと言いますと、
人間の身体については分からない事がまだまだたくさんあるからです。

 

コチラでも説明しておりますが、
人間の身体について分からない事があるのですから、
シャンプーなどが人体に及ぼす影響も分からないことが多いので
色々な考え方があるということです。

 

CMの言葉に踊らされないようにしましょう。

 

ではそろそろまとめさせていただきます。

 

「肌に優しい弱酸性シャンプーで髪をいたわりましょう!」みたいな
テレビCMの宣伝文句は魅力的ですが、
今お伝えした通り、シャンプーの刺激の強さは
弱酸性やアルカリ性といったphだけでは語れませんし、
アミノ酸系などといった界面活性剤の種類だけでも語れません。

 

重要なのは、あなたの髪質と頭皮の状態に合ったものを選ぶことなのです。

 

弱酸性シャンプーは髪や頭皮に優しいという情報はウソです